代表挨拶
すべての始まりは、ミャンマーでの出会いから
はじめまして。
一般社団法人 日本ミャンマー歯科医師衛生士協会(JAMDHA)代表の豊川竜多と申します。
私は歯科医師として、日本とミャンマーの双方で歯科医院を運営しております。
10年ほど前、学生時代から抱いていた「ASEAN諸国で歯科医師として貢献したい」という想いを胸に、初めてミャンマーを訪れました。きっかけは、息子が通う小学校で出会ったミャンマー人の父親の「日本のクオリティの歯科医療が、この国には絶対に必要だ」という一言でした。
実際に訪れたミャンマーは、活気にあふれる一方で、医療機材や衛生環境が圧倒的に不足していました。
しかし、そこで出会った若い歯科医師たちは、驚くほど勉強熱心で、知識も技術も持ち合わせていました。ただ、それを活かす場が限られており、裕福な人々は隣国のタイまで治療を受けに行くという現実がありました。私はこの国の若者たちの「可能性」と「もどかしさ」を目の当たりにし、「日本の高度な治療技術を必要とする人々に届けたい」と強く決意いたしました。
やがて情勢は変わり、ミャンマーはクーデターによって混乱し、多くの若者が日本へ留学に来ています。彼らは異国の地で懸命に学びながらも、「帰りたくても帰れない」という不安を抱えて暮らしています。
一方、日本の歯科医療現場では、慢性的な人材不足という課題があります。特に歯科助手や歯科衛生士が不足し、多くのクリニックが採用に苦労し続けています。
ミャンマーの若者たちの「学びたい・働きたい」という想いと、
日本の歯科現場の「人材が必要だ」という切実な声。
この二つを結びつけることが、双方にとっての希望の光になると、私は確信しています。
JAMDHAは、この理念のもとに設立されました。
日本とミャンマー双方にとって持続可能な関係を築きながら、歯科医療の未来に貢献してまいります。
どうぞ今後とも温かいご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
一般社団法人 日本ミャンマー歯科医師衛生士協会
代表 豊川 竜多
